2010年9月27日月曜日

マリアーノ・ゴンザレスとレバーハープ



12月マリアーノ・ゴンザレスが来日します。
今回はクリスマス期にあわせて レバー・ハープによるクリスマス・キャロル、Jazz,ラテン、クラシック、ポップス等、マリアーノの限りないハープの世界を、レバー・ハープによって繰り広げます。

"レバーハープ" 余り聴きなれないことばですが、マリアーノ・ゴンザレスデザイン、彼の製作したレバー・ハープは世界のプロハーピストに愛用され、更にエレクトリックにしたり、MIDIシステムを取り付けたり、21世紀のハープの形態もその認識も変わりつつあります。

パラグアイ出身のマリアーノ・ゴンザレスは初期の頃はパラグアイのフォルクローレを美しく弾いていました。1970年代にはNHK "世界の音楽" でパラグアイの名曲 "カスカーダ" を演奏。絶賛されました。以来、日本でもパラグアイアンハープが少しずつ知られるようになったのですが... 彼がレバー・ハープに辿りつくまでには、色々な葛藤があり、音楽そのものの勉強もし直し、ハープの基礎とも言うべきクラシックハープも学びました。そして1980年半ばには試行錯誤の結果、"レバーハープ" 誕生となったのです。レバーの操作はピアノの黒鍵とおなじで、ハープでありながら、またハープの音を残しながら、ピアノのような感覚で演奏できます。その為には正しいレバーのテクニックをマスターしなければなりません。レバーを操作しながら曲を弾く。普段から親しんでいる曲をハープでクリアーに演奏する。そして曲の持つ心を表現していく... あらゆる音楽が反乱する現代にあって、これも一つのユニークな音楽への取り組み方でしょう。

今回の来日でマリアーノ・ゴンザレスはトレモロを駆使したクリスマスキャロル、そしてシャープレバーのテクニックを生かした驚異の演奏デュ―クエリントンの "キャラバン”!
ラテンリズムでアレンジした "キャリオカ" や "黒いオルフェ" もしかしたら、ダブルパラグアイアンハープによる民族性豊かなフォルクローレも聴けるかもしれません。
楽しみにしていて下さい。

マリアーノ・ゴンザレス クリスマス・コンサート 
  期日 2010年12月17日 PM7:00
  場所 銀座 十字屋ホール

2010年9月9日木曜日

ラテントリオ来日の意義

久々に ノスタルジックで日本人好みのトリオ〝トリオメロディア"をパラグアイより招聘、ホテル出演のほか、数回のミニコンサートを行った。このトリオは リーダーセルソ・リべロスの類稀なレキントギターのフィーリングとテクニック、セカンドギターで歌唱力溢れるペトロ・ルイス、ハープ(アルパ)とトップボーカルのミリアム。
哀調をおびた彼らの織りなすハーモニーが この上もなく 繊細で美しく極上のトリオであった。

いづれも大盛況! 若い人たちは 彼らの解りやすくリズミックな演奏に惜しみなく拍手を送り、踊り出したり 共に歌ったり楽しい一時を過した。また団塊の世代以上の人たちは〝トリオロスパンチョス“や"ロストレスディアマンテス”をしのび 中には涙する老婦人もいたほど、、、、それほどにこのグループのサウンドは 聴く人の琴線にふれ 感動的で またラテン特有の陽気さをも兼ね備え 人々を魅了してやまなかった。

さて、今までに中高年と若い人たちが共に楽しめるコンサートがあったろうか? 大方はヤングゼネレーション対照 もしくはマニアック的傾向のもの、大衆向けの大コンサート、その種類は枚挙にいとまないが 平均寿命も延びた昨今 少なくとも団塊の世代を含めたアダルトな人たちのためのコンサートを企画すべきではないのか、コンサート終了時に親友の音楽プロデューサーM氏と今後のコンサートのマーケットについて話しあったものである。

勿論 〝トリオメロディア”のように ラテンのスタンダードやノスタルチックナンバー、現代のラテンミュージックをソフィストケイトに、コンテンポラリーに聴かせ どんな世代からも好感をもたれるようなグループも そうざらにはいないであろう。

今回、〝トリオ・メロディア”来日を期に ラテンミュージックに対する愛着も深まり 戦後を生き抜いてきた人たちの為にも新しいSomething new!を求める若い人たちも このベーシックとも言うべき”ラテンの灯”を消してはならないと痛切に実感した次第である。